これだけは伝えておきたい・・・
20数年をネイルとともに歩んでいる

1976年よりネイリスト養成を始め、今年で30年目を迎えました。世界で初めて「ネイルショー」を手掛け、 国際規模のコンテストを主宰。3Dネイルアートを完成させ、カラーパウダー使用の発案者でもある私は、 近年のネイル人気をとてもうれしく感じております。「日本のネイル史は仲宗根幸子のネイル史でもある」 を自負、私の全生涯をネイルに捧げる覚悟で、より一層の発展へみなさんとともに邁進したいと願ってやみません。

私たちこそが”元祖”

みなさんに知っておいてもらいたいのが、いまの日本ネイルブームは一朝一夕にできあがったのではないということ。 日本で初めてネイルサロンをオープン、ネイルバンク創始者でもあるアン山崎氏。そして日本ネイリスト協会創立メンバーや 木村安气子氏らの努力があってこそ、現在の日本におけるネイリストという職業が確立されたのです。

ネイリストたちよ、おごるなかれ!

センスがいい、技術があるとほめたたえられれば誰しもおごりの気持ちが出てきて当然。 でも、ネイリストという仕事は自分ひとりで完結するものではありません。「わぁ、きれい!ありがとう」 とお客様を満足させ、感謝されてこそ本物のネイリスト。常に最高の技術を惜しみなく提供し、 お客様の欲求を満たすことを謙虚に考えるべし。

「カリスマ」と持ち上げられて喜ぶことなかれ!

「カリスマネイリスト」と言われて喜んでいるようではまだまだダメ。 「カリスマ」を辞書で引いてみたことはありますか?その意味を知ればきっと赤面して己を恥じることでしょう。 多くの人を引き付けて離さない魅力と超人的能力・資質を持つのは人智を超えた存在のみなのです。

日本にネイル文化はまだまだ定着していない

日本でもネイルサロンへ通い、手入れの行き届いた美しい指先を常にキープすることが一種の“おしゃれステイタス” となりつつありますが、ネイルの本場アメリカに比べればまだまだネイル後進国です。 ネイルサロンに定期的に通う人の割合はアメリカに比べると日本ではまだまだ少ないのが実情です。

アーティストを名乗る前に、職人であれ

“ネイリスト”という言葉は日本でつくられた造語。(英語ではマニキュアリスト)。 日本ネイリスト協会を発足させるとき考案された新しい言葉で、この時より日本ではマニキュアリストを ネイリストと呼ぶようになりました。ネイリスト、ネイルアーティスト……、耳ざわりのよい響きですが、 決して芸術家ではありません。アーティストを気取る前に、とことん技術を磨いて“職人の技”で勝負できる力を身に付けること。

何はともあれネイルケア。爪の健康を第一に考えよ。

つけ爪やネイルアートばかりに感心が集まりがちですが、健康で美しい爪を保つというのが本来のネイリストとしての仕事。 流行にまどわされて華やかさばかりを追求し、ネイルケアをおろそかにするのは本末転倒です。ネイルサロンは、 長いつけ爪や派手なアートをするために若い人がくるところ……という認識を改めなくては、本当の意味で日本にネイルサロンは定着しません。

スクールやコンテスト、検定試験の意義を自分に問い直そう

7でお話ししたように、ネイルケアを後回しにして華やかな流行ばかりを追いかけていたら、ネイリストなんて職業は長くは続きません。 ネイルケアがもっとも大切な技術だからこそ、検定試験でも一番難しいのです。 何度も試験に落ちている人はネイルケアの大切さをいま一度見直す必要がありますね。

常に、年齢を問わず楽しめる親しみあるアートを

デザインスカルプチュアだ、3Dアートだと騒がれていても、どれも15年前には完成していた技術。 いまはそのバリエーション広げているだけなのです。似合う人を選ばず、年齢を問わず、常に新鮮な印象のアートを提供できるよう努力を! その技術があってこそ、幅広い層のお客様に長く愛されるネイリストとなれるのです。

ネイリストはタレントではない!

ネイリストはタレントではありません。一般のお客様に広く支持されてこそ成り立つ職業です。 とにかくたくさんの方たちの爪を手入れし、技術を磨き、多くのお客様に的確なサービスを提供すること。 豊かな時間と幸せを感じてもらうこと。ネイリストとして尊敬され親しまれてこそ、真の意味で「カリスマネイリスト」といえるでしょう。